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計装工事とは?全てお答えいたします!
こんにちは!
大阪市の電気工事会社「ESMシステム株式会社」です。
本日は電気工事に携わる方でも詳しく違いを説明するのが難しい
計装工事と電気工事の違いについてご説明いたします!
目次
1. 計装ってどういう意味?電気工事との違いは?
弊社では新入社員や学生に計装の意味を説明する際に「全自動洗濯機」を例に出しています。
皆さんが洗濯機を使うときの手動と自動の部分を分けて考えてみましょう。
①洗濯物を入れてスタートボタンを押す→手動
②洗濯物の量に合わせて必要な洗剤量を測る→自動
③洗濯物の量に合わせて必要な水量を測る→自動
④洗濯物を取り出す→手動
このように、②や③は洗濯機が自動で計算をしてくれていると思いますが、
洗剤量や水量を洗濯物の重さに合わせて”計測する”という工程は”計測器”が行っています。
計装工事は洗濯機よりも大きな規模でビルや工場などの設備に様々な”計測器を装備する”工事で、
具体的には建物の設備を自動制御するための工事を指しています。
計装の「計」は計測器を、「装」は装備をすると覚えていただくと分かりやすいと思います!
計装工事にまつわる具体的な仕事や役割は下記のような内容です。
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・計測器の取り付け工事
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・配線、配管の動線を考える設計業務
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・工事現場がスムーズに動く為の現場管理の仕事
2. 計装工事が必要な場所
それでは、実際に計装工事が必要な場所とは一体どのような場所でしょうか?
いくつか例を挙げてみましょう。
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太陽光発電設備工事
太陽光発電設備工事には、太陽光パネルで発電した電力・気温・日射などを計測監視する為の
計測器を取り付ける設備工事が必要です。
一方で太陽光パネルで集めた電気をキュービクル、接続箱やパワーコンディショナー、
売電・買電電力メーターなどに連係させるための工事は通常の電気工事となります。
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商業ビルの空調工事
商業ビルの空調工事は計装工事の代表例です。
具体的には、建物の内部や外部の温度・湿度・圧力等を計測し、
計測された情報をコンピューターで監視、
そして一定の環境を維持するために設備機器を制御しながら、
建物全体の空調環境をコントロールすることで、快適性を維持しています。
ご家庭ではリモコンを押してエアコンをつけて、冷房や暖房の温度設定も自分で行いますが
商業ビルのような大規模な場所では全て自動制御で行っています。
このように計装を使って自動制御することで省エネにも繋がるメリットもあります。
これこそが、計装の魅力です。
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その他の計装にまつわる工事
給排水設備工事、防爆工事など
3. 計装工事に必要な資格
通常の電気工事(配線工事など)を行う際には、
国家資格である第二種電気工事士資格や第一種電気工事士資格の取得が必要ですが、
計装工事(計測器の設置や配線設計のみ)は無資格でも挑戦可能です!
ただし、計装工事にまつわる電気工事を行う際には電気工事士の資格が必要です。
「計装士」の資格は、計装工事をおこなう現場で実務経験を持つ方が取得できます。
2級と1級があり、それぞれ実務経験があって初めて受験資格を得られます。
計装士の資格は、計測と制御技術に関わる専門知識と技術を証明する資格であり、
計装工事や関連業界でのキャリア向上に役立ちます。
資格は公益社団法人日本計装工業会(JEMIMA)が実施するもので、2級と1級があります。
以下にその概要をまとめます。
1. 資格の種類
– 2級計装士
– 初級者向けの資格で、計装工事の基礎的な知識と技能を証明します。
– 計装工事に従事するための最低限の能力を認定。
– 1級計装士
– 上級者向けで、計装工事の設計や管理など、より高度な知識と技能が求められます。
– 計装工事全体のマネジメントや設計を行える能力を認定。
2. 受験資格
– 2級計装士
– 学歴や職歴に関係なく受験可能。
– 1級計装士
– 2級計装士の資格取得後、指定された実務経験(通常2年以上)が必要。
– または、他の関連資格や一定の実務経験がある場合にも受験資格を得ることができます。
3. 試験内容
– 筆記試験
– 計測技術や制御理論、計装システム、関連法規などが出題されます。
– 1級は2級よりも難易度が高く、実務に基づいた知識も問われます。
– 実技試験
– 実務で必要な計装機器の設置、調整、保守などのスキルが評価されます。
– 1級はプロジェクト管理や高度な技術の応用が試されることがあります。
4. 試験日程と申込方法
– 試験は年に1回実施され、通常、秋に開催されます。
– 試験の申し込みは、公益社団法人日本計装工業会の公式サイトで行えます。
5. 資格のメリット
– キャリアアップ
計装士資格は、計装工事に従事する技術者としての能力を認定し、昇進や新たな職務を得るための条件となることがあります。
– 信頼性向上
資格保有者は、顧客や雇用主から信頼を得やすく、プロジェクトの責任者として選ばれる可能性が高まります。
– 技術力の向上
資格取得に向けた学習を通じて、最新の計装技術や業界標準に対する知識を深めることができます。
6. 更新・維持
計装士資格には特定の更新制度はありませんが、継続して実務に従事し、必要に応じて追加のスキルアップを図ることが推奨されます。
4. 就職先としての計装工事業の将来性は?
計装工事は、日本において将来性がある分野だと言われています。
主に5つの要因により、計装工事業界の需要は今後も高まると予想されます。
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インフラ老朽化対策
老朽化したインフラ設備の更新や維持管理が重要な課題となっており、計装技術が必要です。
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スマートシティやIoT技術の進展
スマートシティの構築が進んでおり、計装技術の需要が高まっています。
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環境・エネルギー分野の需要
エネルギー効率の向上や再生可能エネルギー導入において、計装技術が重要な役割を果たしています。
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産業自動化の進展
日本の製造業では工場の自動化が加速しており、計装技術は重要な要素です。
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技術革新とスキル需要
高度な技術力を持った技術者の需要が高い分野です。
5. 求人情報
ESMシステムは計装工事の実績も豊富です!
ビルや工場の設備を自動制御するために計測器を取り付け、
効率的に制御システムを運用するための施工を行っています。
弊社では、未経験・経験者問わず計装工事に興味がある方を積極採用しております。
まずは話を聞いてみたい!という方も是非こちらからお問い合わせください。
直行直帰やリモートワークも推進しております!!!
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